スキルを売るサイトの手数料は、「22%」「25%(+税)」「10%(別途消費税)」と、書き方がばらばらです。税が含まれているのかいないのかが分からず、低い順に並べようにも並べられません。
1万円のサービスが売れたとき、ココナラ・SKIMA・MENTA・タイムチケット・ストアカで、手元に残る額はどれほど違うのか。売上を引き出すときの振込手数料や、2万円を超える取引、AIで作った作品の扱いまで含めると、比べる項目はさらに増えます。
手数料を税込の率に置き直すと、1万円の取引で横並びに比べられるようになります。
この比較の前提
- ココナラ・SKIMA・MENTA・タイムチケット・ストアカの公式サイトに書かれている手数料と条件をもとに計算しています。売れやすさや集客の力は確かめていないため、優劣や順位はつけていません
- 記事内には、広告として載せているサービスがあります
スキル販売サイトの手数料と、1万円売れたときの手取り
「+税」「別途消費税」と書かれた手数料には消費税10%を足し、すべて税込の率にしてから、1万円の取引に当てはめました。
| サービス | 中心の売り方 | 公式の表記 | 税込の率 | 1万円の手取り |
|---|---|---|---|---|
| ココナラ | 成果物の納品、相談、代行など幅広い | 22% | 22% | 7,800円 |
| SKIMA | イラストを中心とした制作物 | 1件の金額で22%/16%/11%(消費税込み) | 22%(2万円まで) | 7,800円 |
| MENTA | 学習の伴走(月額プラン)、単発の相談 | 利用手数料15%+決済手数料5%=20%+消費税 | 22% | 7,800円 |
| タイムチケット | 30分・1時間など時間単位の相談 | 5万円以下の部分25%(+税) | 27.5% | 7,250円 |
| ストアカ(自己集客・リピート) | 講座・レッスン、時間制相談、月額サービス | 10%(別途消費税) | 11% | 8,900円 |
| ストアカ(ストアカ送客・初回) | 同上 | オンライン30%、対面20%(別途消費税) | 33%(対面22%) | 6,700円(対面7,800円) |
| 参考:ランサーズ | 募集への応募が中心(出品型の「パッケージ」も同じ率) | 契約金額(税込)の16.5% | 16.5% | 8,350円 |
手数料は2026年10月20日に各社の公式サイトで確認。「税込の率」は、「+税」「別途消費税」と書かれた率に消費税10%を足したものです。振込手数料は含みません。

ココナラ・SKIMA・MENTAの3つは、表記は違っても、税込にすると同じ22%です。1万円なら3つとも7,800円で、この3つのあいだでは、手数料の率は出品先を分ける理由になりません。分かれ目になるのは、売上を引き出すときの手数料と、出品できる売り方のほうです。
表のいちばん上と下は、どちらもストアカです。自分のSNSやブログから申し込んだ人と、2回目以降の人は11%、ストアカの検索や特集から初めて申し込んだ人は、オンラインの講座で33%になります。同じ1万円の講座でも、申し込んだ人がどこから来たかで、手取りが2,200円変わります。
タイムチケットの27.5%は、5万円以下の部分にかかる率です。5万円を超える部分は20%(+税)、10万円を超える部分は15%(+税)に下がります。
売上を口座に引き出すときの振込手数料
売上を自分の銀行口座に移すときにも、手数料が引かれます。金額がたまれば無料になるサイトと、1回ごとに必ずかかるサイトに分かれます。
| サービス | 振込(出金)の手数料 | 引き出せる条件・申請の期限 | 振込の時期 |
|---|---|---|---|
| ココナラ | 売上金額が3,000円未満は160円、3,000円以上は無料 | 本人確認が必要。売上の反映から120日が申請の期限で、過ぎると登録した口座へ自動で振り込まれる | 月曜〜日曜の申請を、翌週の木曜日 |
| SKIMA | 申請1回につき385円(税込) | 本人確認と振込先口座の承認が必要。売上の反映から180日が申請の期限で、過ぎると自動で振り込まれる | 1〜15日の申請は20日、16日〜月末の申請は翌月5日 |
| MENTA | 出金のたびに300円 | 売上が1,000円を超え、入金から30日以上たっていること | 公式サイトで確認 |
| タイムチケット | 出金申請1回につき300円 | 提供の日時から24時間後に売上へ反映 | 1〜10日の申請は15日、11〜25日は月末、26日〜月末は翌月15日 |
| ストアカ | 振込依頼が2万円未満は250円、2万円以上は無料 | 講座の開催(時間制相談は提供完了の報告)から7日たって売上が確定 | 10日・20日・月末の締めの翌営業日から、2営業日以内 |
手数料と条件は2026年10月20日に各社の公式サイトで確認。振込日が土日祝日にあたるときは、後ろにずれることがあります。
3,000円のサービスで計算すると、引き出し方による差が見えます。1件売れるたびに引き出す場合と、5件(15,000円)ためてから1回で引き出す場合を並べました。
| サービス | 1件売れてすぐ引き出す | 5件ためて1回で引き出す |
|---|---|---|
| ストアカ(自己集客・リピート) | 2,420円 | 13,100円 |
| ココナラ | 2,180円 | 11,700円 |
| MENTA | 2,040円 | 11,400円 |
| SKIMA | 1,955円 | 11,315円 |
| タイムチケット | 1,875円 | 10,575円 |
| ストアカ(ストアカ送客・初回・オンライン) | 1,760円 | 9,800円 |
当ブログの計算。上の表の手数料の率で引いたあと、振込手数料を引いた金額です。MENTAは、入金から30日たつまで引き出せません。
1件ずつ引き出すと、SKIMAでは手数料を引いたあとの2,340円から385円が引かれ、手取りの16%が振込手数料で消えます。MENTAとタイムチケットも、300円で1割を超えます。ココナラは、売上が3,000円以上たまっていれば振込手数料がかからず、ストアカは振込依頼が2万円以上なら無料です。
1回ごとにかかるサイトでは、申請の回数を減らすほど手元に残ります。ただし、ココナラとSKIMAには申請の期限があります。ココナラは、口座の登録と本人確認が済んでいないまま期限を過ぎると、振り込まれずに売上が失効すると案内しているので、出品を始めたら早めに口座を登録しておきます。
取引の金額で手数料率が変わるサイト
金額で率が変わるのは、SKIMAとタイムチケットです。1万円・3万円・6万円の取引で手取りを計算しました。
| サービス | 1万円の取引 | 3万円の取引 | 6万円の取引 |
|---|---|---|---|
| ストアカ(自己集客・リピート) | 8,900円 | 26,700円 | 53,400円 |
| ランサーズ(参考) | 8,350円 | 25,050円 | 50,100円 |
| SKIMA | 7,800円 | 25,200円 | 53,400円 |
| ココナラ | 7,800円 | 23,400円 | 46,800円 |
| MENTA | 7,800円 | 23,400円 | 46,800円 |
| タイムチケット | 7,250円 | 21,750円 | 44,050円 |
| ストアカ(ストアカ送客・初回・オンライン) | 6,700円 | 20,100円 | 40,200円 |
当ブログの計算。振込手数料は含みません。SKIMAは、取引金額の全体に、その金額帯の率がかかるものとして計算しています。タイムチケットは、5万円以下の部分に27.5%、5万円を超える部分に22%を、1件の取引に当てはめています。
SKIMAは、オプション料金を含めた1件の金額が20,001円から16%、50,001円から11%になります。6万円のイラストなら、ストアカの自己集客と同じ53,400円が残ります。一枚絵の依頼で、背景や差分をオプションにして単価を上げていく人ほど、率の下がり方が効いてきます。
ココナラとMENTAは、金額にかかわらず22%です。計算はしやすい一方で、単価を上げても率は下がりません。タイムチケットは、公式のページから、5万円の区切りが1件ごとか、一定の期間の合計かを読み取れなかったため、表では1件の取引に当てはめています。高額のチケットを出すときは、公式のヘルプで確かめてください。
売る形ごとに出品できるサイト
手数料を比べる前に、売りたいものの形を決めると、候補がぐっと減ります。サイトによっては、その形のサービスをそもそも出せません。
| 売る形 | 例 | 出品できるサイト | 引っかかりやすい条件 |
|---|---|---|---|
| 成果物を作って納品する | イラスト、バナー、資料、文章 | ココナラ、SKIMA | ココナラは、会うこと・電話番号を教えること・物を送ることが前提のサービスは出せない(物品配送のサービスとして出す場合を除く) |
| 時間を区切って相談に乗る | キャリア相談、添削、ツールの使い方の相談 | タイムチケット、ストアカ(時間制相談)、ココナラ | ストアカの時間制相談は、提供を終えたら完了を報告し、そこから7日で売上が確定する |
| 月額で教え続ける | プログラミングやデザインの学習の伴走、質問への回答 | MENTA(月額プラン)、ストアカ(月額サービス) | 契約が続くあいだ対応も続くので、受ける人数の上限を先に決めておく |
| 講座・レッスンを開く | 表計算ソフトの講座、少人数の語学レッスン | ストアカ | 掲載の前に審査がある。対面の講座も開ける |
実際の場面に当てはめて、手取りまで計算した例です。
| 売りたいもの | 出品先 | 手取りの計算 |
|---|---|---|
| SNS用のアイコンを、1件5,000円で月に4件 | ココナラ、またはSKIMA | どちらも1件3,900円で、月15,600円。月末にまとめて引き出すと、ココナラは振込手数料なし、SKIMAは385円を引いて15,215円 |
| 表計算ソフトのオンライン講座を、60分3,000円で。自分のSNSから5人、ストアカの中から初めての人が5人 | ストアカ | 2,670円×5人+2,010円×5人=23,400円。2万円以上なので振込手数料はかからない |
| プログラミング学習の質問への回答を、月額1万円で3人に | MENTA | 1人7,800円で、3人で23,400円。出金の300円を引いて23,100円(入金から30日たってから引き出せる) |
当ブログの計算。上の表の手数料の率と振込手数料をもとにしています。
アイコンの例のように、2つのサイトで手取りがほぼ同じになるときは、買う人がどちらで探しているかで選ぶことになります。SKIMAは、イラストを依頼したい人が集まるサイトです。ココナラは、イラストのほかに相談や事務の代行まで同じ場所に並ぶサイトで、イラスト以外のサービスもあとから出せます。
実際にどんなサービスが売られていて、新しい出品がいくらから始まっているかは、次の記事で説明しています。
ココナラに出品すると決めたら、会員登録から振込申請までの押し方は、次の記事で順に説明しています。
ココナラは、依頼する人も出品する人も同じ無料会員登録から始められます(出品する際は、別途「出品者情報」の登録が必要です)。
ストアカの手数料が11%になる条件
ストアカの自己集客の10%(+税)は、先生ごとに発行できる「自己集客URL」から申し込まれた場合に限られます。SNSの固定の投稿やブログ、チラシに講座の案内を載せるときは、講座ページのふつうのURLではなく、このURLを貼ります。自己集客URLを、ストアカのサイトの中や、ストアカのユーザーに送ることは認められていません。
同じ生徒の2回目以降の申込みは、どこから来た人でも10%(+税)です。最初はストアカの中から申し込み、33%がかかった生徒でも、2回目からは11%になります。講座が開かれなかったときや、キャンセルになったときは、手数料はかかりません。月額サービスは、2か月目以降の手数料が10%(+税)です。
登録費・掲載費・月額費はかかりませんが、講座を載せる前に審査があります。紹介記事のなかには、月の売上が5万円を超えると手数料の一部が戻る「ボリューム割」を載せているものがありますが、この制度は2023年12月分で終わっています。
タイムチケットの「一律10%」と、いまの手数料
タイムチケットは、2025年4月1日に出品者の手数料を一律10%に下げたあと、2025年8月1日午前0時以降の購入申込みから、5万円以下の部分を25%(+税)に変えています。比較サイトには、10%のまま載っているものがあります。
1万円の相談で比べると、10%(+税)なら8,900円、いまの率では7,250円で、1件あたり1,650円の見込み違いになります。30分2,000円のような小さなチケットでは、手数料を引いて1,450円、そこから出金の300円を引くと1,150円です。出金は申請1回ごとにかかるので、何枚か売れてからまとめて申請します。
AIで作ったイラストの出品の決まり
イラストを売るなら、AIで作った画像の扱いは、出品先を選ぶ前に確かめておきます。ココナラとSKIMAは、どちらも出品を控えるよう求めています。
- ココナラ: AIを使ったイラスト作成のサービスは、出品を控えるよう案内しています。禁止の例に挙がっているのは、AIが生成したイラスト画像と、その画像を一部に素材として使った成果物です。一方、AIが生成した写真画像や、AIが書いた文章の記事は、出品してよい例に入っています。成果物を商用に使えるか、著作権を譲るかといった使用範囲は、サービスページに書くか、事前に相手と決めておくよう求めています
- SKIMA: 画像生成AIなどで生成した商品や作品の出品・掲載・売買を、禁止事項として控えるよう求めています。条件に当てはまる商品は、レイヤーの構造の確認や提出、聞き取りをして、運営が目で確かめるとしています。自分で描いた作品であることを示すために、サインを入れた制作過程の動画や、PSDのレイヤーを公開することも勧めています
- ストアカ: 画像生成AIなどで作ったと判断できるプロフィール写真を載せていると、講座の掲載を断る場合があるとしています。プロフィールには、先生本人の写真を使います
- MENTA・タイムチケット: AIで作ったものの扱いは、出品の前に公式サイトで確認してください
反対に、AIの使い方を教えるサービスには、それぞれ場所があります。MENTAには「AI・機械学習」の分類があり、その下に「ChatGPT / プロンプトエンジニアリング」「生成AIビジネス活用」などが並びます。ストアカも、2023年にAI・機械学習などのカテゴリを増やしています。教える形で売るなら、この2つが候補に入ります。
出品先を決める前に、AIに規約を同じ表へ書き出させる
サイトの条件は、手数料のページ、振込のヘルプ、禁止事項のページに分かれて書かれています。候補の2〜3サイトの該当ページを開いて本文をコピーし、文章を作るAI(ChatGPTなど)に渡すと、見比べる表を作れます。
指示文の例(規約を同じ表にそろえる)
次の文章は、スキル販売サイトの公式ヘルプからコピーしたものです。サイトごとに、下の項目を表にしてください。列は「サイト名」「項目」「書かれている内容」「根拠になる原文の一文」の4つにしてください。
項目:販売手数料の率/その率が税込か税抜か/振込手数料/引き出せる条件と申請の期限/AIで作ったものの扱い/サイトの外での取引の扱い
文章に書かれていない項目は、推測せずに「記載なし」と書いてください。金額の計算はしないでください。
〔サイト名〕:〔ここに、公式ヘルプの本文を貼る〕
表ができたら、「根拠になる原文の一文」を元のページで探し、1行ずつ照らし合わせます。AIが率を言い換えたり、別のサイトの条件と混ぜたりすることがあるからです。手取りの計算は、表の率を使って電卓で自分で行います。「記載なし」になった項目は、AIに聞き直さず、そのサイトのヘルプの検索か問い合わせの窓口で確かめます。
売る形がまだ決まっていないときは、1つのスキルを4つの形に分けてもらうと、出品先を考えやすくなります。
指示文の例(1つのスキルを4つの売る形に分ける)
私は〔例:会社で、表計算ソフトを使って毎月の集計表を作ってきました〕。この経験を、次の4つの形で売る場合の中身を書き出してください。
(1) 成果物を作って納品する (2) 30分や60分の時間を区切って相談に乗る (3) 月額で質問に答え続ける (4) 少人数の講座で教える
それぞれについて、「買う人が受け取るもの」「1回分の量」「私が用意するもの」「1か月に受ける件数を決めるときに考えること」を書いてください。価格は書かないでください。
出てきた4つの案のうち、自分が続けられそうな形を1つ選ぶと、出品先が決まります。(1)ならココナラかSKIMA、(2)ならタイムチケット・ストアカの時間制相談・ココナラ、(3)ならMENTAかストアカの月額サービス、(4)ならストアカです。AIの案に、自分がしたことのない作業や経歴が混ざっていたら消します。価格と、1か月に受ける件数は、AIに決めさせず、上の手取りの表と自分の空き時間から決めます。
2つ目の出品先を足す時期
手数料は売れたときにかかる仕組みなので、出品するサイトを増やしても費用は増えません。ただ、別々のサイトから同じ週に依頼が来ると、納期が重なります。最初は1つのサイトに出し、1か月に受けられる件数が分かってから、別の売る形(ココナラの納品に、ストアカの講座を足すなど)で2つ目を考えると、引き受けすぎを防げます。
サイトの中で知り合った相手と、サイトを通さずに取引してよいかは、各サイトの利用規約で確認します。外から人を呼びたいときは、ストアカの自己集客URLのように、サイトが用意している方法を使います。
作例や実績がまだなく、出品して待つのが不安なら、クラウドソーシングの募集に応募して1件目を受ける方法もあります。応募から最初の入金までの流れは、次の記事で説明しています。
売上から引かれた販売手数料と振込手数料は、副業の経費として記録します。売上は、手数料を引く前の金額で付けるのが基本です。帳簿や申告に使うソフトの年額の違いは、次の記事で比べています。





