生成AIのスクールの料金ページには、どこも「月額」と書かれています。ところが、いつでもやめられるものと、1年分の契約を月ごとに払うものが同じ言葉で並んでいて、数字を見比べても比べたことになりません。
DMM 生成AI CAMP、SHIFT AI、デイトラ、デジハク生成AIの4校で、1年通うと結局いくら払うことになるのか。それが分かっても、途中でやめたら何が戻るのか、広告の「案件につながる支援」や補助金「最大70%」は副業で学ぶ自分にも関係があるのか、と疑問は芋づる式に出てきます。
最初の表では、4校8プランの値段を1年分の総額にそろえて並べます。
比べ方の前提
- 料金や条件は、各スクールと制度の公式サイトに書かれている内容をもとにしています
- 広告として掲載しているスクールがあります。順位はつけず、弱いところも書いています
- 料金やキャンペーンは変わります。申し込む前に、公式サイトで最新の金額を見てください
4校8プランの料金と、1年続けたときの総額
月払い・一括払い・買い切りが混ざったままでは比べられないため、いちばん右の列で、どれも「12ヶ月使った場合に払う合計」にそろえました。
| スクール・プラン | 料金(税込) | 払い方 | 12ヶ月使った合計 |
|---|---|---|---|
| DMM 生成AI CAMP 学び放題・月額プラン | 月16,280円(入会金0円) | 毎月。最低契約期間の縛りなし | 195,360円 |
| DMM 生成AI CAMP 学び放題・6ヶ月プラン | 90,530円 | 6ヶ月分を一括 | 181,060円(2回分) |
| DMM 生成AI CAMP 学び放題・12ヶ月プラン | 162,800円 | 12ヶ月分を一括 | 162,800円 |
| SHIFT AI 月払い | 月21,780円 | 1年契約を月ごとに払う | 261,360円 |
| SHIFT AI 年払い | 217,800円 | 1年契約を一括 | 217,800円 |
| デイトラ AIライティングコース | 99,800円 | 買い切り(一度払えば教材をずっと見られる) | 99,800円 |
| デイトラ 学び放題 | 198,000円(24回分割なら月8,250円〜) | 買い切り | 198,000円 |
| デジハク生成AI MINI | 148,000円 | 買い切り。講師の伴走は60日間 | 148,000円 |
| デジハク生成AI PRO | 298,000円(定価) | 買い切り。講師の伴走は120日間 | 298,000円 |
料金は2026年10月20日に各社の公式サイトで確認(デジハク生成AIは、料金が画像で表示されているため、公式サイトの画面で読み取った定価)。デイトラの分割払いの月額は代金を24で割った元金だけの金額で、カード会社の分割手数料は別にかかります。デジハク生成AIには、定価398,000円・伴走180日間のCOMMITコースもあります。時期によって割引価格が出ていることがあります。

図で青紫の棒(買い切り)は、2年目以降に追加の支払いがありません。緑の棒(月額・年額)は、続けるかぎり毎年同じくらいかかります。1年で見ると、もっとも低いのはデイトラのAIライティングコース(99,800円)、もっとも高いのはデジハク生成AIのPRO(298,000円)で、差はおよそ20万円です。
ただ、この並びは「12ヶ月使う」と決めた場合の話です。3ヶ月で終える人と2年使う人では、安いプランがまったく違ってきます。
使う月数ごとの総額と、いちばん安いプラン
使う月数ごとに、払う合計を計算しました。月額のプランは月数をかけ、一括払いのプランは期間が切れたら同じ料金で申し込み直すものとしています。
| プラン | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 |
|---|---|---|---|---|
| DMM 生成AI CAMP(月額プラン) | 48,840円 | 97,680円 | 195,360円 | 390,720円 |
| DMM 生成AI CAMP(6ヶ月プラン) | 90,530円 | 90,530円 | 181,060円 | 362,120円 |
| DMM 生成AI CAMP(12ヶ月プラン) | 162,800円 | 162,800円 | 162,800円 | 325,600円 |
| デイトラ AIライティングコース | 99,800円 | 99,800円 | 99,800円 | 99,800円 |
| デイトラ 学び放題 | 198,000円 | 198,000円 | 198,000円 | 198,000円 |
| SHIFT AI 年払い | 217,800円 | 217,800円 | 217,800円 | 435,600円 |
| デジハク生成AI MINI | 148,000円 | 148,000円 | 148,000円 | 148,000円 |
| デジハク生成AI PRO | 298,000円 | 298,000円 | 298,000円 | 298,000円 |
上の料金の表の金額で計算。SHIFT AIの24ヶ月は、同じ料金で1回更新した場合です。買い切りのプランは教材を見続けられますが、質問や伴走には期限があります(デイトラ学び放題の質問サポートは1年間)。
表を月数の順に追うと、境目がはっきりします。
- 半年以内なら、DMM 生成AI CAMPが低い: 月額プランで3ヶ月なら48,840円、5ヶ月で81,400円です。最初から6ヶ月使うと決めているなら、6ヶ月プランの一括(90,530円)のほうが月額で6ヶ月払うより7,150円低くなります
- 7ヶ月目に、デイトラのAIライティングコースと逆転する: DMMの月額プランは7ヶ月で113,960円になり、99,800円を超えます。文章の副業に絞って長く学ぶなら、買い切りの個別コースのほうが負担は小さくなります
- 1年を超えると、買い切りの学び放題が追いつく: DMMの月額プランは13ヶ月で211,640円、12ヶ月プランを2回続けると325,600円になり、デイトラ学び放題の198,000円を上回ります。ちょうど1年で終えるなら、DMMの12ヶ月プラン(162,800円)のほうが低いままです
DMMの長いプランを選ぶかどうかは、値段だけでは決まりません。6ヶ月プランと12ヶ月プランでは、少人数のゼミに何本でも参加できるのに対し、月額プランで同時に参加できるゼミは1つまでです。ゼミを使いたい人には、長いプランを選ぶ理由が一つ増えます。一方で、一括で払ったプランを途中でやめたときの扱いは、公式サイトのトップページには書かれていません。迷っている段階なら、月額プランで1〜2ヶ月試してから切り替えるほうが、損をしにくい順番です。
DMM 生成AI CAMPでは、入会の前に60分の無料セミナーに参加できます。受けたい講座が自分の副業に合うかを、そこで確かめてから月額プランを始められます。
広告の「月額◯円〜」に混ざっている払い方
比較サイトや広告に並ぶ「月額◯円〜」には、払い方の違う3種類が同じ書き方で混ざっています。
| 書かれ方 | 実際の払い方 | 4校での例 |
|---|---|---|
| 月額(縛りなし) | 使った月の分だけ払い、やめた月から止まる | DMM 生成AI CAMPの月額プラン16,280円 |
| 月額(年契約の月払い) | 12ヶ月分の契約を月ごとに払う。途中でやめると手数料がかかる | SHIFT AIの月払い21,780円 |
| 月額(分割払い) | 買い切りの代金を分けて払うだけで、総額は変わらない。分割の手数料が上乗せされることがある | デイトラ学び放題の「24回分割で月8,250円〜」 |
月7,000〜8,000円台と見えても、中身は20万円近い買い切り代金の分割、ということがあります。広告の月額を見たら、まず「総額はいくらか」「何回払いか」「やめたら止まるのか」の3つに置き換えてから比べてください。
途中でやめたくなったときの解約と返金
受講を始めてから「思っていた内容と違う」「本業が忙しくて続かない」となったとき、どこまで払うことになるかは、スクールの仕組みで決まります。
| スクール | 途中でやめるとき | 返金 |
|---|---|---|
| DMM 生成AI CAMP | 月額プランは最低契約期間の縛りなし。契約終了日の1日前までに退会を申請すると、次の自動更新が止まる。途中で退会しても、残りの期間分は返金されない(契約終了日までは使える) | 契約開始日から8日以内で、アカウントがまだ発行されていない場合だけ |
| SHIFT AI | 月払い・年払いとも契約期間は1年で、自動更新。途中で解約すると所定の中途解約手数料がかかる | 年払いと生涯保証プラン(547,800円)は、入会日を1日目として8日以内に連絡すれば全額返金。月払いは対象外 |
| デイトラ | 買い切りのため、解約という手続きはない | 公式サイトで確認 |
| デジハク生成AI | 買い切り。伴走の期間(60日・120日・180日)が過ぎると講師との面談は終わる | 公式サイトでは条件を確認できず。申し込む前に聞く |
いちばん気をつけたいのは、SHIFT AIの月払いです。毎月21,780円の支払いに見えますが、契約は1年なので、合計261,360円を払う前提で考えます。同じ1年契約なら年払い(217,800円)のほうが43,560円低く、8日以内の全額返金の対象にもなります。月払いを選ぶ理由は「一度に払えない」ことくらいなので、その場合は1年続けられるかを先に見積もっておきましょう。
SHIFT AIでは、110コース・1,100本以上の教材に加え、会員向けのウェビナーやイベントがあります。最新の使い方を、1年かけて人と一緒に追いかけたい人向けの作りです。
買い切りのデイトラとデジハク生成AIは、やめる手続きがないぶん、払ったあとに取り戻す道もほとんどありません。デイトラなら、学び放題(198,000円)とAIライティングコース(99,800円)の差は98,200円です。やりたい副業が一つに決まっているなら、学び放題ではなく、その分野のコースだけを選ぶほうが、合わなかったときの痛手を小さくできます。
「案件につながる支援」に含まれるもの
どの比較サイトでも「副業サポートあり」の欄が並びますが、公式サイトに書かれている中身を読むと、4校で指しているものが違います。
| スクール | 公式サイトに書かれている支援 | 読み取れること |
|---|---|---|
| DMM 生成AI CAMP | DMMのコンペ案件に参加できる。プロのメンターへの相談、24時間対応のAIチューター、受講生のコミュニティ | 報酬のある課題に挑戦する場がある。報酬額の記載はなく、受注の約束ではない |
| SHIFT AI | 教材、会員向けウェビナー、イベント | 案件を紹介する仕組みは、公式サイトでは確認できなかった。比較サイトによって説明が分かれている |
| デイトラ | 学び放題は40講座以上。学べるスキルとして「営業」が挙がっている。1年間の質問サポート | 仕事の取り方を学ぶ教材がある。営業専用のコースの有無は公式サイトで確認 |
| デジハク生成AI | 専任講師のマンツーマンの伴走。PROは面談の回数制限なし、受講生コミュニティと月2回のライブ授業。MINIは面談が2週間に1回で、コミュニティとライブ授業は含まない | 進め方を講師に相談できる。案件獲得の支援の中身は、無料の説明の場で確認 |
「コンペに出られる」「営業を学べる」「講師に相談できる」は、どれも仕事を取りにいくための材料で、案件そのものを渡してくれる仕組みとは別物です。スクールを出たあとは、多くの人がクラウドソーシングなどで自分から応募することになります。たとえば文章の仕事を受けるまでの流れは、次の記事で確かめられます。
デジハク生成AIのMINIとPROの差は150,000円です。この差額で増えるのは、伴走の期間(60日間から120日間に)、面談の回数(2週間に1回から制限なしに)、コミュニティとライブ授業です。一人では手が止まりやすく、こまめに相談したい人ほど、差額の意味が大きくなります。逆に、聞きたいことを2週間ためておける人なら、MINIで足りるかもしれません。
補助金「最大70%」の対象になる人
比較サイトの「実質◯万円」「最大70%還元」は、多くの場合、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を指しています。制度の公式サイトの書き方をそのまま整理すると、こうなります。
| 項目 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 対象になる人 | サービスへの登録時と、キャリア相談の初回面談のときに在職者で、雇用主が変わる転職を目指している人 |
| 講座を修了したとき | 受講費用(税別)の2分の1に当たる額(上限40万円) |
| 転職して1年間働き続けたとき | 追加で、受講費用(税別)の5分の1に当たる額(上限16万円) |
| 合計の上限 | 最大56万円 |
「70%」は、修了で戻る50%と、実際に転職して1年働いたあとの20%を足した数字です。今の会社に勤めたまま副業を始めたい人は、そもそも「転職を目指している」という条件に当てはまりません。副業が目的なら、補助金は使えないものとして、手元のお金で無理のない金額かどうかで決めるのが安全です。
4校のうち、デイトラは公式サイトで、この事業の対象講座に採択されたと案内しています(どの講座が対象かは書かれていません)。デジハク生成AIの公式サイトにあるのは、法人向けの「人材開発支援助成金」の案内で、会社が社員に受けさせる場合の制度です。DMM 生成AI CAMPは、サイトの説明に「補助金対応」という言葉はあるものの、どの制度の対象なのかは公式サイトの本文から読み取れませんでした。補助金をあてにする場合は、無料セミナーで制度の名前と対象のプランを聞いてください。
申し込む前に、AIで「何ヶ月で何を学ぶか」を決めておく
上の表で安いプランが入れ替わるのは、使う月数によってでした。つまり、プランを決める前に、自分が何ヶ月で何を学び終えたいのかを決めておく必要があります。ここは、ChatGPTなどの文章を作るAIに手伝わせやすい作業です。スクールの公式サイトに載っている講座の一覧を貼り、やりたい副業と使える時間を伝えて、学ぶ順番と月数の見通しを出させます。
指示文の例
副業で〔ブログ記事の作成代行〕を受けられるようになりたいです。使える時間は〔平日に1日1時間、土日に3時間〕です。
下に、あるスクールの公式サイトに載っている講座の一覧を貼ります。この中から、私の目的に要る講座だけを選び、学ぶ順番に並べてください。講座ごとに、何週目に終えるかの見通しも書いてください。目的に要らない講座は「今回は不要」として理由を一言そえてください。
最後に、この計画だと全部で何ヶ月かかるかと、無料説明会でスクールに確かめたほうがよい点を5つ挙げてください。
〔ここに講座の一覧を貼る〕
出てきた月数を、さきほどの月数ごとの表に当てはめると、候補のプランが2つか3つに絞れます。4ヶ月で終わる見通しならDMMの月額プランやデイトラの個別コース、1年かけて何分野も学ぶなら12ヶ月プランや学び放題、というふうに見当がつきます。AIの出す月数はあくまで見通しなので、少し長めに見ておくと、途中で延長が要ったときにあわてずに済みます。
反対に、AIに任せないほうがよい作業もあります。料金・契約期間・解約手数料・返金の条件は、AIに聞かず、公式サイトと申込みの画面を自分で読んでください。AIの答えは、古い料金や、別のスクールの条件が混ざることがあるためです。補助金の対象かどうかも、制度とスクールの窓口で確かめる事柄です。また、受講を始めたあとに教材の中身をAIに貼りつける場合は、その前にスクールの利用規約で扱いを確かめておきましょう。
無料セミナーでは、その場で申し込まずに聞くことを聞く
4校とも、無料のセミナーや説明会、カウンセリングを用意しています。申込みを決める場ではなく、公式サイトでは分からなかったことを埋める場として使うと、無駄がありません。公式サイトだけでは読み取れない点は、学校ごとに違います。
- DMM 生成AI CAMP: 6ヶ月・12ヶ月プランを途中でやめたときの扱い/補助金の対象になるプランがあるか
- SHIFT AI: 中途解約手数料の金額/案件の情報を受け取れる場があるか
- デイトラ: 補助金の対象講座はどれか/営業や案件の取り方を学べる講座の範囲
- デジハク生成AI: いま申し込んだ場合の金額(割引の有無)/返金の条件/案件獲得の支援で講師が具体的に何をするか
説明会で気をつけたいこと
- 「今日だけの割引」と言われても、料金と解約の条件を書面や公式ページで読んでから決める
- 「必ず稼げる」「すぐ元が取れる」という説明があっても、収入の保証はないものとして聞く
- 分割払いにするなら、手数料を含めて払う合計を出してもらう
説明を聞いても、やりたい副業そのものが決まらない場合は、スクールより先にジャンルを絞るほうが近道です。顔や声を出さずにできる副業の候補は、次の記事で並べています。
スクールに払わずに、先に試せること
生成AIを使う副業は、スクールに入らなくても始められます。無料のプランで文章や画像を作ってみる、小さな募集に一度応募してみる、といった一歩は、受講料なしで踏み出せます。やってみて「何が分からないのか」が見えてからスクールを選ぶと、必要な講座と月数がはっきりし、払う金額も小さくできます。AIを使った副業の始め方は、次の記事で順を追って説明しています。
スクールの受講料は、仕事を得るための代金ではなく、学ぶ時間を縮めるための費用です。受講しただけで収入が生まれるわけではないので、払う金額は、収入がしばらく出なくても困らない範囲に収めてください。





