画像生成AIで、自分でも驚くほど見栄えのする一枚ができた。これがお金になればと思っても、何をどこに出せばいいのか、つかめずにいる。
BOOTHは、作った画像などのデータを、自分のショップでダウンロード商品として売れるサイトです。
いざ出すとなれば、最初の1点を何にするか、その画像を売ってよいのか、売れたお金をどう受け取るかを、先に決めておかなければなりません。最初の1点に何を選ぶかから、決めていきましょう。
最初の1つは、使い道の決まった背景画像のセットにする
当ブログで2026年10月に、BOOTHで「AI生成」のタグが付いた商品を、素材のカテゴリごとに数えました。あわせて、カテゴリごとに新しく出た180件の価格を数え、中央値(価格の低いものから順に並べて、真ん中にあたる値)を出しています。

| カテゴリ | 件数 | 価格の中央値(新着180件) |
|---|---|---|
| イラスト素材 | 1,638件 | 300円 |
| 背景画像 | 1,193件 | 480円 |
| 素材(その他) | 775件 | 300円 |
| 壁紙 | 360件 | 150円 |
| アイコン | 250件 | 200円 |
※2026年10月、当ブログ調べ。数えたのは一覧に出ていた価格で、売れた件数とは別です。
背景画像は、出ている数がイラスト素材より少ないのに、価格の中央値はいちばん高くなっていました。壁紙とアイコンは、100円台から200円の商品が中心です。最初の1つは、背景画像のカテゴリで出します。
背景画像の180件の商品名には、123件に「〇枚」「セット」のような枚数の言葉が、56件に「配信」、31件にTRPG(会話で進めるゲーム)の言葉が入っていました(2026年10月、当ブログ調べ)。出している人の多くが、何に使えて何枚入っているかを、商品名で伝えています。そこで、作り始める前に次の5つを決めて、メモに書いておきます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| だれが、何に使うか | 配信をする人が、待機画面の背景に使う |
| テーマと枚数 | 雨の夜の街を、同じ雰囲気で10枚 |
| 大きさ・向き | 横長(配信の画面に合わせる) |
| ファイルの形式 | PNGまたはJPEG。まとめてZIPにする |
| 使ってよい範囲 | 個人の配信と、商用の配信で使ってよい。再配布と転売はだめ |
10枚の場面の候補は、文章を作るAIに出させる
同じテーマで10枚そろえようとすると、途中で場面の案が尽きて、似た画像が増えがちです。場面の候補を、ChatGPTなどの文章を作るAIに先に出させておくと、それを見ながら1枚ずつ作れます。
指示文の例
〔配信の待機画面〕に使う背景画像を、〔10枚〕のセットで作ります。テーマは〔雨の夜の街〕です。1枚ずつ見たときに違いが分かる場面の候補を〔15個〕、「どこから見たか」「何が写っているか」「明るさ」の3つを入れて、1行ずつ書いてください。
人物、看板の文字、実在の地名や建物、作品やキャラクターの名前は入れないでください。
出てきた候補から、使い道に合うものを10個選びます。待機画面の背景なら、上に文字を重ねても読めそうな場面かどうかも見て選びます。候補の言葉をそのまま画像生成AIに入れるのではなく、使うツールに合わせて指示文に直してから作ります。
枚数をそろえるために、似た画像を足さない
BOOTHは2023年5月のお知らせで、同じ作り方で作った、ほかと差のない商品を出すショップは、出品物を検索結果に載せないとしています。使い道に合わない画像や、ほとんど同じ画像は、10枚に届かなくても入れません。7枚しかそろわなければ、7枚のセットで出します。
作り始める前に、使うAIで売ってよいかを確かめる
画像を売ることは、「商用利用」に当たります。同じツールでも、プランや使うモデル(画像を作るAIの種類)によって、売ってよいかどうかが変わります。
| ツール | 料金の例 | 商用利用について、公式に書かれていること |
|---|---|---|
| Adobe Firefly | Standard 月1,580円(税込) | FireflyのAIモデルで作ったものは商用利用に適している。ほかの会社のモデル(パートナーモデル)で作ったものは、使ってよいかを利用者が判断する |
| ConoHa AI Canvas | エントリー 月1,100円(税込)、月10時間まで | 商用利用できるかは、使うモデルによって異なる |
| Midjourney | Basic 月払い10ドル | 年間の総収入が100万ドルを超える企業は、上のプランが必要 |
※各公式サイトによる。無料のプランで作った画像を売ってよいかは、ツールごとに公式の利用規約で確かめてください。
Fireflyなら、作るときに選んだモデルが、Firefly自身のモデルか、パートナーモデルかを見ておきます。ConoHa AI Canvasなら、使うモデルの利用条件を開きます。読んだら、利用規約のページのURLと、読んだ日をメモに書き足します。あとで規約が変わったときに、いつの決まりで作った画像かが分かります。
まだツールを決めていない人は、料金と商用利用の条件を並べた次の記事から選べます。
作った画像から出せるものだけを選び、ZIPにまとめる
BOOTHは2025年7月のお知らせで、AIで作った作品について、監視を強める行為を挙げています。
BOOTHが監視を強めている行為
- 特定の作品・作家への依拠性が高い(その作品や作家をもとにして作った)商品を出品する行為
- それに準ずる商品を、大量・連続的に出品する行為
確認されると、商品の強制非公開、ショップの強制非公開、アカウントの停止が、段階的または即時に行われます。
この確かめは、AIに任せず、自分の目で1枚ずつ行います。指示文に何を入れたかを知っているのも、画像がだれかの絵に似ていないかを最後に判断するのも、出品する自分だからです。
- 指示文(プロンプト)に、作家の名前、作品やキャラクターの名前、実在の人物の名前を入れていない
- 有名なキャラクターや、だれかの絵柄に似ていない
- 会社のロゴや商品名のような文字・マークが、画像の中に出ていない
- 手や指、文字、建物の線などが崩れていない
- 実在の人に見える、写真のような人物の画像が入っていない(実写や写実的な表現で、肖像権などを侵すおそれがある商品は登録できません)
迷う画像は外します。残った画像は、ファイル名を「01」「02」のような番号にそろえて1つのフォルダに入れ、ZIPにまとめます。まとめたら、そのZIPを一度自分で開いて、メモに書いた枚数と同じだけ入っているか、ほかの画像や作業中のファイルが混じっていないかを見ます。買った人が受け取るのは、このZIPそのものです。
あわせて、商品ページの見本に使う画像を選んでおきます。BOOTHの商品の一覧には、見本の画像と商品名と価格が並び、買う人はそこから商品を開きます。一覧で小さく表示されても、何の背景か分かるものを選びます。
BOOTHでショップを開く
BOOTHは、pixivと連携したショップ作成サービスで、使うにはpixivのアカウントが要ります。持っていない人は、先に作っておきます。
ショップを開く
- BOOTHを開き、「ログイン」を押して、pixivのIDでログインする
- 画面上部のプロフィールアイコンから「作品を出品しよう」を押す
- サブドメイン(ショップのURLになる英数字)を決める。メールの認証が済んでいなければ、認証のメールが届くので、開いて済ませる
- プロフィールアイコンから「ショップ管理」を開き、「ショップ基本設定」で、ショップ名と紹介文を入れる
- オーナー情報(連絡先と、売上の振込先)を入れる。この情報は、購入者を含め、外に公開されない
- ショップのデザインを、用意されたテンプレートや背景から選ぶ
画面の名前は、BOOTHの公式の開設マニュアル(2022年10月公開)とガイドページによるものです。いまの画面と少し違うことがあります。
ショップの紹介文には、何を売っているか、AIで作っていること、使ってよい範囲を書きます。ショップを開いた人が、自分の探している素材の店かどうかをすぐに判断できるようにするためです。
ショップの紹介文の例
〔配信やTRPGで使える背景画像〕を作っているショップです。画像は〔画像生成AIの名前〕で生成し、崩れを確かめて手直ししたものです。〔個人・商用〕の利用ができます。くわしい利用範囲は、各商品のページに書いています。
住所や電話番号の表記について
BOOTHのヘルプでは、ネットで売る以上、特定商取引法に基づく表記が必要とされています。ただし、法律でいう「販売業者」に当たらない場合は、連絡先や住所を書く義務はありません。当たるかどうかは、消費者庁の「特定商取引法ガイド」で確かめるよう案内されています。
商品ページを作る
ダウンロード商品を登録する
- プロフィールアイコンから「ショップ管理」を開き、「商品管理」→「+商品登録」を押す
- 販売方法で「ダウンロード商品」を選ぶ
- 商品名を入れ、見本の画像をアップロードする
- カテゴリ(背景画像)を選び、紹介文などの商品情報を入れる
- 価格を入れる
- ZIPのファイルをアップロードする。ファイルは、あとからいつでも差し替えられる
BOOTHは、商品の画像と画像の中の文字に加えて、商品名、紹介文、タグ、ショップ名も審査の対象にしています。画像を選んだときと同じく、文の中にも作品やキャラクターの名前を入れません。
商品名と紹介文は、AIに下書きさせてから直す
商品名と紹介文は、メモに書いた5つ(使い道、テーマと枚数、大きさ、形式、使ってよい範囲)を文章を作るAIに渡すと、下書きがすぐにできます。
指示文の例
BOOTHで売る、画像素材の商品名の案を3つと、紹介文の下書きを作ってください。
・中身:〔雨の夜の街の背景画像 10枚(PNG、横長)〕をZIPにまとめたもの
・使い道:〔配信の待機画面、雑談配信の背景〕
・作り方:〔画像生成AIの名前〕で生成し、崩れを確かめて手直しした
・使ってよい範囲:〔個人・商用の配信、動画、TRPGのセッション〕。再配布と転売はできない
商品名には、使い道と枚数を入れ、最後に【AI生成】を付けてください。紹介文は「入っているもの」「つくり方」「使ってよい範囲」の3つに分けてください。ここに書いていない特長や、「最高品質」「必ず」のような言葉は入れないでください。
下書きは、そのまま貼りません。AIは、画像に写っていない場面や、渡していない特長を書き足すことがあります。枚数と形式がZIPの中身と合っているか、使ってよい範囲が自分の決めたとおりかを、メモと見比べて直します。使ってよい範囲は、AIの案に合わせて広げたり狭めたりせず、自分で決めた範囲のままにします。
商品名の例
〔配信待機画面の背景10枚セット〕〔夜の街・雨〕〔横長〕【AI生成】
紹介文の例
〔配信の待機画面や、雑談配信の背景〕に使える、〔雨の夜の街〕の背景画像〔10枚〕のセットです。
■入っているもの
〔PNG画像 10枚(横長)〕をZIPにまとめています。購入前に、見本の画像でお確かめください。
■つくり方
画像は〔画像生成AIの名前〕で生成し、崩れを確かめて手直ししています。
■使ってよい範囲
〔個人・商用の配信、動画、TRPGのセッション〕で使えます。画像の再配布、転売、そのまま、または少し手を加えただけでの販売はできません。
タグの例
〔AI生成、背景、背景素材、配信素材、配信背景、待機画面、夜景、雨、街、横長、商用利用可〕
タグは、1つの商品に100個まで付けられます。ただし、写っていないものや、関係のない人気の言葉は入れません。タグも審査で見られます。
「AI生成」と書いておく
商品名・紹介文・タグに「AI生成」と書いておくと、AIで作った画像を探している人も、避けたい人も、買う前に分かります。BOOTHでは「AI生成」のタグが付いた商品が6,925件あり(2026年10月、当ブログ調べ)、AIで作った商品を出す人の間で広く使われている書き方です。
価格は、5〜10枚で300〜500円にする
背景画像の有料の商品のうち、商品名に枚数が書かれたものを、枚数ごとに分けて価格の中央値を出しました。
| 商品名に書かれた枚数 | 件数 | 価格の中央値 |
|---|---|---|
| 1〜5枚 | 28件 | 300円 |
| 6〜10枚 | 33件 | 500円 |
| 11〜30枚 | 20件 | 480円 |
| 31枚以上 | 15件 | 500円 |
※2026年10月、当ブログ調べ(背景画像の新着180件のうち、商品名に枚数が書かれた有料の商品)。
枚数を増やしても、価格の中央値は500円前後から上がっていませんでした。一方で、BOOTHでは1点売れるごとに45円の利用料がかかるので、安い価格で何点にも分けて出すと、そのたびに45円が引かれます。5〜10枚を1つのセットにして、300〜500円で出します。
| 価格 | サービス利用料 | 受け取る金額 |
|---|---|---|
| 300円 | 62円 | 238円 |
| 500円 | 73円 | 427円 |
| 1,000円 | 101円 | 899円 |
※当ブログの計算。ダウンロード商品のサービス利用料は「商品価格×5.6%+45円」(小数点以下切り上げ。2025年10月28日から。BOOTHの公式ヘルプによる)。
BOOTHの商品価格は、消費税を含めた金額で表示されます。ダウンロード商品は0円でも出せ、無料で配る商品には利用料がかかりません。見本として数枚を無料で出し、セットを有料で出す形もありますが、無料の商品は売上にはならないので、最初の1点は有料のセットにします。
公開して、売れるまでにすること
公開する
- 入力が終わったら、「公開で保存する」を押す
- 出品した商品は、BOOTHの審査を受ける。審査が済むまでは、検索の結果に出ない
- 売れると、注文確定のメールが届く。ダウンロード商品は購入者が自分でダウンロードするので、発送の作業はない
BOOTHは、検索の結果に出すかどうかの細かな基準を公開しておらず、ほかと差のない商品は、検索に出る範囲を制限されることがあります。出したあとに検索で見つからないときは、商品名と紹介文に使い道が書けているか、似た商品を何点も出していないかを見直します。
売れるのを待つあいだにすることは、数を増やすことではありません。
- BOOTHの一覧で自分の商品を探し、見本の画像が小さく表示されても何の背景か分かるかを見る。分かりにくければ、見本の画像と商品名を先に直す
- 同じ使い道で、場面を変えたセットを1つずつ足す(例:雨の夜の街→雪の朝の街)。似た画像の数合わせにはしない
- 売れたら、その商品の使い道と価格を控え、次のセットの決め方に使う
- 使ったツールの利用規約が変わっていないかを、ときどき開いて確かめる
BOOTH以外の素材サイトに広げるときは、そのサイトがAIで作った素材を受け付けているかを、先に公式の決まりで確かめます。PIXTAは、2026年4月20日にAIで作った素材の新しい受け付けを終え、5月22日には、販売中だったAI生成の素材の販売も止めました。売るのではなく、頼まれてAIで画像を作る仕事も、クラウドワークスなどで募集が出ています。作ったセットは、その応募の見本にも使えます。AIで作った画像がBOOTH全体でいくらで売られているか、頼まれて作る仕事にはどんな募集があるかは、次の記事で説明しています。
売れたら、ためてから受け取る
BOOTHの売上は、月ごとにまとめて扱われます。
| 時期 | 起きること |
|---|---|
| その月の1日〜月末 | 売れた分が、その月の売上になる |
| 翌月1日 | 売上からサービス利用料を引いた「受取金額」が、売上管理ページに出る |
| 翌月1日〜19日 | 受取金額が201円以上5,000円未満なら、売上管理ページで振込申請のボタンを押す |
| 翌月20日から5営業日以内 | 振り込まれる(5,000円以上なら、申請しなくても振り込まれる) |
※BOOTHの公式ヘルプによる。20日から月末までは、振込申請のボタンが表示されません。振込先の口座は、振り込まれる月の19日23時59分までに登録しておきます。
銀行振込の手数料は、1回200円(3万円以上は300円)です。振込先には、日本国内の銀行口座のほか、PayPalも登録でき、PayPalで受け取る場合はBOOTHの振込手数料がかかりません(PayPalから自分の口座へ移すときの扱いは、PayPalの公式で確かめてください)。銀行振込で受け取ると、300円のセットでは次のようになります。
| 300円のセットが売れた数 | 受取金額 | 振り込み | 口座に入る金額 |
|---|---|---|---|
| 1点 | 238円 | 申請が必要 | 38円 |
| 10点 | 2,380円 | 申請が必要 | 2,180円 |
| 22点 | 5,236円 | 申請なしで振り込まれる | 5,036円 |
※当ブログの計算(銀行振込、手数料200円の場合)。
1点だけ売れた月に申請すると、手数料の200円が引かれて、口座に入るのは38円です。手数料は振り込みの1回ごとにかかるので、最初の1点が売れても申請はせず、売上をためてから申請します。振り込んでいない売上は、受取金額が決まった日から6か月たつと、自動で振り込まれます。そのときに振込先の口座の情報に不備があると、売上が失われることがあるので、口座はショップを開いたときに登録しておきます。
会社に勤めながらの副業なら、所得(売上から経費を引いた額)が1年で20万円を超えた年は、確定申告をします。画像生成AIの月の料金、BOOTHのサービス利用料、振込手数料は、経費として記録できます。振り込みがあるたびに、売れた数と金額、引かれた手数料を控えておきます。振り込みの記録をつける会計ソフトを選ぶなら、料金と機能を並べた次の記事が使えます。
まずは、背景画像の使い道を1つ決めて、メモに5つを書き出し、使う画像生成AIの利用規約を開くところから始めてください。




