UGC動画制作代行の副業とは|顔を出さずに撮る型と使う期間の決め方

UGC動画制作代行の副業とは|顔を出さずに撮る型と使う期間の決め方 動画・音声編集の副業
記事内に広告が含まれています。

SNSで見かける「使ってみました」という短い動画には、会社に頼まれて作られたものもあります。自分でも撮れそうに見えますが、顔を映すとなると話は別です。

UGC動画制作代行は、会社から届いた商品を、ふつうの利用者が撮ったような紹介動画に、撮影から編集まで仕上げて納める仕事です。UGCは「利用者が作ったコンテンツ」を指す英語の略です。

引っかかるのは、募集がどんな名前で出ていて、顔を映さない動画でも頼んでもらえるかどうかです。試しに、クラウドソーシングで「UGC」と検索してみましょう。


(PR)楽天市場

UGC動画制作代行の募集の探し方

当ブログで、クラウドワークスの「TikTok・ショート動画」のカテゴリにある募集中の仕事280件の題名を2026年10月に読んだところ、「UGC」と入っていたのは、作り方の相談を受け付ける1件だけでした。撮影や出演をふくむ募集は35件ありましたが、その多くは、顔を出して出演するモデルや演者の募集か、決まった場所に出向いて撮るカメラマンの募集です。

※2026年10月、当ブログ調べ。1日のうちに開いた募集の題名によるもので、募集は日々入れ替わります。

モデルの募集は、顔や肌が映ることが前提で、撮影の場所も都内のスタジオなどに決まっているものが目立ちます。自宅で手元だけを撮って送る仕事とは、中身が別物です。探すときは「UGC」だけでなく、「商品紹介」「レビュー動画」「撮影・編集」のような言葉でも検索し、募集文の作業の欄に、商品の送付と自宅での撮影が書かれているかを読みます。

撮る仕事がすぐに見つからない時期は、ショート動画の編集だけを受けて、縦長の動画の作り方に慣れておく道もあります。ショート動画の募集に出てくる言葉や金額を数えた結果は、次の記事でくわしく説明しています。

TikTok Shopで動画を作る仕事の報酬

TikTok Shopは、ショート動画やライブ配信を見ながら、アプリの中でそのまま商品を買える仕組みで、日本では2025年6月30日に始まりました。ここで動画を作ってお金を受け取る形は、お金の出どころで、成果報酬と制作報酬の2つに分かれます。

形 お金の出どころ 金額を左右するもの
アフィリエイト(成果報酬) 自分のアカウントに載せた紹介動画から商品が売れたとき、売り手が決めた料率の報酬が入る。料率は売り手が1〜80%の範囲で決める。クリエイターが商品を選ぶ「オープンコラボ」と、売り手がクリエイターを指名する「ターゲットコラボ」がある 自分のアカウントを見る人の数
制作報酬(買い切り) 依頼した会社が、納めた動画と、それを使う権利に対して、決まった額を払う 動画の出来と、取り決めた使い方

UGC動画制作代行と呼ばれるのは、制作報酬のほうです。動画は依頼した会社が自社のアカウントや広告に載せるので、自分のフォロワーが少なくても受けられます。アフィリエイトは、自分のアカウントを育てるところから始まる別の仕事と考えて、分けておきます。

UGC動画の構成の型と、顔を出さない撮り方

UGC動画には、よく使われる構成の型が3つあります。顔を映すかどうかで、選べる型が変わります。

型 動画の流れ 顔を出さずに撮れるか
Before/After型 使う前の悩みを見せ、使ったあとの変化を見せる 表情や肌の変化を見せる作りが多く、顔を出す人に向く
開封・使用感レビュー型 箱を開け、実際に使いながら、使い方や感じたことを話すか字幕で見せる 手元だけで撮りやすい
Q&A・あるある型 よくある疑問に答える形や、「あるある」と思える場面から商品の紹介につなげる 声だけ、または字幕だけでも組み立てられる

手元だけで撮るなら、開封・使用感レビュー型がいちばん組み立てやすい型です。ハンドクリームやアクセサリー、キッチン用品のように、手の動きで使い方が伝わる商品が向いています。声も出したくない場合は、説明を字幕だけで進めるか、Q&A型の問いかけを字幕にして、答えを手元の動きで見せます。

同じ商品でも、型を変えれば別の動画を2本、3本と提案できます。応募や見積もりのときに「開封の型とQ&Aの型で1本ずつ」のように選べる形で出すと、依頼主は使い道に合わせて選べます。毎回同じ型で作っていると、見本を並べたときに違いが伝わりにくくなるので、型ごとに見本を持っておきます。


(PR)楽天市場

自宅にある商品で、型ごとに見本を1本ずつ撮る

UGC動画制作代行を始めるまでの5ステップの流れ図
UGC動画制作代行を始めるまでの5ステップの流れ図

応募で最初に見られるのは、見本の動画です。依頼を受けたことがなくても、家にある商品を撮れば見本になります。開封・使用感レビュー型とQ&A型で1本ずつ、短い縦長の動画を作っておくと、どの型に対応できるかを1度に見せられます。見本に映す商品は、自分で買って実際に使ったものにします。手ぶれや字幕の誤字は、見本の段階でいちばん目につくので、撮ったらスマホの画面で通して見て、直してから載せます。

見本ができたら、図の3つ目の段階で、クラウドワークスやランサーズ、ココナラといった仕事を仲介するサービスに登録し、プロフィールに見本を載せます。最初の数件は金額よりも、納めるまでの早さと、依頼主のねらいに合った構成で評価を集め、使う権利の取り決めをふくめた金額の相談は、評価がたまってから進めます。

撮影と編集に使う道具

撮影も編集も、手持ちのスマートフォンと無料の編集アプリで始められます。真上から手元を撮る動画が増えてきたら、画面のぶれと暗さを減らす道具を足していきます。

道具 金額の目安 あると変わること
スマートフォン 手持ちがあれば0円 撮影と編集の両方をこれ1台で済ませられる
三脚(真上から撮れるもの) 1,000〜3,000円程度 両手を使いながら、同じ角度で撮り続けられる
リングライト 2,000〜5,000円程度 夜や曇りの日でも、商品の色が変わりにくい
外付けマイク 2,000〜8,000円程度 声を入れる型で、部屋の反響を抑えられる
編集アプリ(CapCutなど) 無料で使える範囲あり。有料の料金はアプリ・公式サイトで確認 字幕や音楽を付けて、縦長の形で書き出せる

※道具の金額は、当ブログの見立てによる目安です。

外付けマイクのうち、スマホの差し込み口(USB-C)に受信機を挿し、服に送信機を付けて使う型には、次のようなものがあります。iPhoneは機種によって差し込み口が違うので、端子が合うかを確かめてから選びます。

撮る前に、カットの一覧をAIに作らせる

見本でも依頼でも、撮り始めてから「どの角度で何を映すか」を考えていると、撮り直しが増えます。商品の箱や公式ページに書かれた説明をチャット型のAIに渡し、撮るカットの一覧を先に作らせると、撮影の前に順番が決まります。

指示文の例

次は、ある商品の説明です。手元だけを映す〔30〕秒ほどの縦長の紹介動画を撮るために、撮るカットの一覧を作ってください。

・顔は映さず、手と商品だけで撮れるカットにしてください
・カットごとに「映すもの」「カメラの位置(真上・斜め前など)」「字幕の案(15字以内)」を書いてください
・説明に書かれていない効き目や数字は、字幕に入れないでください
・使った感想にあたる字幕は空けておき、〔感想〕とだけ書いてください

商品の説明:〔箱や公式ページに書かれた説明。依頼の場合は、会社名や発売前の情報を〔商品名〕〔会社名〕に置き換える〕

〔感想〕の欄は、自分で商品を使ってから、自分の言葉で埋めます。使っていない商品の感想をAIに書かせると、事実と違う口コミを作ることになるからです。AIに任せるのはカットの順番と字幕の下書きまでにして、撮影と、使い心地を言葉にするところは自分で行います。説明書きにない効き目を字幕に足さないことも、指示文の中で決めておきます。

AIで作った人物や声を動画に入れる案が出たときは、載せる先の決まりを先に見ます。TikTokは、写実的に見えるAIの画像・音声・動画について、投稿する人に開示を義務付けています。依頼の動画でAIの人物や声を使うなら、開示の表示をどうするかを依頼主と決めてから作ります。


(PR)楽天市場

AIを使うことは、応募の文で先に伝える

クラウドワークスは「AI活用に関するポリシー」で、AIを仕事に使うこと自体は認めたうえで、使ってよいかどうかを受注者と発注者の取り決めに任せています。受注者には、利用の可否を前もって確かめ、使ったことを意図的に隠さないよう求めています。発注者から預かった情報のように外に出せないものをAIに入力するときは、扱いに気をつけるようにも書かれています。

応募の文には、「撮影の前のカットの一覧づくりに、AIを使います。商品名と会社名は伏せて入力します」のように、使う場面と、伏せる情報を書いておきます。発売前の商品の写真や、依頼主から届いた資料をそのまま読み込ませてよいかも、このときに一緒に聞いておくと、納品の直前に作り直すことになりません。

応募先ごとの金額と、手元に残る額

UGC動画そのものの相場は、クラウドワークスにもランサーズにも項目がありません。いちばん近いのは、ショート動画の金額です。

出どころ 金額
クラウドワークス「発注相場」(TikTok・ショート動画) 3,000円〜/本
ランサーズ「仕事の種類・参考価格」(ショート動画) 5,000〜10,000円/本
ココナラで「動画編集」のサービスを出すときの最低価格 3,000円

※各社の公式ページによります。どれも動画の編集の金額で、撮影や商品の受け取りまでをふくむ仕事の項目ではありません。

撮影までを受けると、1本にかかる時間は、編集だけの仕事より長くなります。見積もりを出すときは、編集の相場をそのまま使わず、撮影の時間と、商品が届くまで・返すまでのやり取りの手間も入れて、1本の金額を決めます。

手数料を引いたあとの手取り

応募先 例の金額 差し引かれるもの 手取り
クラウドワークス 3,000円 利用料20%と、その消費税 2,340円
ランサーズ 5,000円 システム手数料16.5%(税込) 4,175円
ココナラ 3,000円 販売手数料22%(税込) 2,340円

※当ブログの計算。クラウドワークスの利用料は、10万円以下の部分の率で計算しました。口座に移すときの振込手数料は含めていません。

どの応募先でも、契約した金額のおよそ8割前後が手元に届く計算です。見本を撮るのにかかった時間と、1本の撮影・編集にかかった時間を記録しておき、手取りをその時間で割ってから、受けるかどうかを決めます。応募先ごとの手数料の仕組みや、受け取りまでの流れの違いは、次の記事で比べています。

募集に応募するほかに、ココナラで「商品紹介の動画を撮って編集します」という形のサービスを出品し、買われるのを待つこともできます。会員の登録は無料で、出品の前に出品者としての情報を登録します。

ココナラ
(PR)ココナラ

報酬が入り始めたら、受け取った額と、撮影のために買った三脚や明かり、見本用に自分で買った商品の代金を、月ごとに書き留めておきます。依頼主から届いた商品は自分で払ったものではないので、経費には入りません。会社員の副業なら、所得(収入から経費を引いた額)が1年で20万円を超えた年に、確定申告が必要になります。記録と申告の書類づくりに使える会計ソフトの違いは、次の記事にまとめています。

freee会計
(PR)freee会計

契約の前に、動画を使う期間と場所を決める

UGC動画の金額は、撮った本数だけでなく、依頼主が動画をどう使うかでも変わります。自社のアカウントに1回載せるだけの動画と、広告として長く流し続ける動画では、依頼主がその動画から得るものが違うからです。契約の前に、次の表の5つを取り決めておきます。

決めること 確かめる中身 金額や受け方との関わり
使う期間 何か月使うか、期限を決めずに使い続けるか 長く使うほど、上乗せを相談する材料になる
使う場所 依頼主のアカウントへの投稿だけか、広告として配信するか、商品ページにも載せるか 広告に使うなら、投稿だけの場合より高い金額を出す根拠になる
独占の有無 同じ種類の商品を、ほかの会社のために撮らない約束があるか そのジャンルの仕事を断ることになるので、その分を見積もりに入れる
直しの回数 撮り直しや字幕の直しを、何回まで受けるか 決めた回数を超えた分は、追加の料金にする
商品の扱い 撮ったあとに返すか、手元に残してよいか、送料はどちらが持つか 返す場合は、梱包と発送の手間も1本の作業に入れる

たとえば「1年間、広告としても使い、ほかの化粧品の会社の動画は撮らない」という条件なら、自社のアカウントに1回載せるだけの依頼より、高い金額を出す理由がそろいます。反対に、募集文に使い方が何も書かれていないまま受けると、あとから広告に回されても、金額を相談し直すきっかけがありません。

募集文から、書かれていない条件をAIに拾わせる

募集文は、撮ってほしい内容が中心で、使い方の条件が抜けていることがあります。応募の前に、募集文をAIに読ませて、表の5つのうち書かれていない点を拾わせると、聞くことの一覧ができます。

指示文の例

次は、商品の紹介動画を撮る仕事の募集文です。契約の前に確かめたい次の5点について、募集文に書かれていることをそのまま抜き出してください。

・動画を使う期間
・動画を使う場所(投稿・広告・商品ページなど)
・ほかの会社の同じ種類の商品を撮らない約束があるか
・撮り直しや直しの回数
・商品を返すかどうかと、送料

書かれていない点は「記載なし」とし、発注者に聞くための質問の文を、1点につき1つずつ、ていねいな言葉で作ってください。募集文にない条件を推測で補わないでください。

募集文:〔募集文を貼る。会社名や商品名は〔会社名〕〔商品名〕に置き換える〕

出てきた質問は、そのまま送らずに読み直し、金額の相談とあわせて1通のメッセージにまとめます。いくらで受けるか、どの条件なら断るかは、AIに決めさせず、自分の作業時間と手取りの計算をもとに判断します。

ステマ規制と、動画を作る側の関わり方

2023年10月1日から、広告であることを隠して第三者の感想のように見せる表示(ステルスマーケティング)は、景品表示法の違反になりました。規制を受けるのは商品を売る会社(広告主)で、依頼を受けて動画を作った人は対象になっていません。

それでも、口コミに見える動画を作る以上、表示をどこに入れるかは、撮影と編集の段階で決まってきます。消費者庁のステルスマーケティングに関するQ&Aでは、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」が、はっきり分かる言葉の例とされています。動画の場合は、最初の数秒だけに出すのではなく、全体を通して表示するのが望ましいという考え方が示されています。

作る側が、納品の前にしておくこと

  • 字幕の位置を決めるとき、画面の上か下に、「PR」などの表示を最後まで出しておける余白を残す
  • 表示を動画の中に入れるか、投稿文やSNSの機能で付けるかを、納品の前に依頼主に聞く
  • 広告だと分からないように作ってほしい、と頼まれた場合は、その依頼を受けない判断も考える

Instagramを運営するMetaは、クリエイターが報酬などと引き換えに会社や商品を取り上げたコンテンツを「ブランドコンテンツ」と呼んでいます。そのブランドコンテンツを広告として配信するときは、ブランドコンテンツツールで相手の会社をタグ付けすることが、広告規定で求められています。投稿や配信をするのは依頼主なので、載せる先のSNSごとの表示の設定は、依頼主の側で確かめてもらい、作る側は、その設定と動画の中の表示が食い違わないように合わせます。


(PR)楽天市場

会社員として働きながら、当サイトを運営しています。顔出し・声出しなしでできる在宅副業について、各サービスの公式情報や公的な調査を確かめてまとめた情報をお届けしています。

動画・音声編集の副業
スポンサーリンク